総合図書目録

単行本/刑事法・刑事政策【1件中1】

権力止揚論

編・著者
澤登佳人■著
解説
「自由への確信が根底から動揺している」現代の思想的状況の中で、人間の自由が権力によらない秩序の維持・確立により創出が可能かを問う刑事法哲学書。
仕様
A5判・上製・340頁・548g・ISBN978-4-8028-2721-8
定価4,180円
(本体3,800円)
コード
2721
発行日
1981年04月05日
目次
序論
第1章 「人を人格として処遇する道」としての人権保障
第2章 西洋思想史における人間の神からの独立と、自立(倫理的存在)の自覚としての自由・人格の尊厳性の発見過程
第3章 倫理的存在の矛盾を克服する道、一般意思の具体化としての民主主義的な法・国家権力の構想とその歪曲
第4章 近代民主主義法・国家権力の挫折が突きつけた自由・存在の現代的課題、一般意思を各個人の日常生活に内在させる道としての法の探究
第5章 一般意思を各個人の日常生活に内在させて権力を止揚する道は、超越論と功利論とを止揚する道である
第6章 超越論、功利論および両者の折衷理論の思想史的系譜と、その内在的批判・克服による人格の尊厳・一般意思の理論精錬・再確認
第7章 現代理論物理学におる自己超出論の科学的基礎づけおよび自己超出論による現代理論物理学の諸理論の統一的体系的把握に基づく物質宇宙の存在国「の解明
第8章 各人格の自由・尊厳性およびその自覚の全人格への推し及ぼしとしての一般意思を、各個人の日常生活に内在させることによって、権力を止揚するための具体的方策=国家権力・刑罰権の廃棄と個人の自治
関連図書